鹿児島大馬術部 人馬一体、遠征費用の壁を越せ コロナ禍で捻出に苦労、CFで支援募る 全国大会3人出場へ

 2021/10/11 21:30
郡元キャンパス内の馬場で乗馬する部員=鹿児島市の鹿児島大学
郡元キャンパス内の馬場で乗馬する部員=鹿児島市の鹿児島大学
 鹿児島大学馬術部は10月末と11月末、山梨県で開かれる2つの全国大会に出場する。出場には、馬の輸送費や大会登録料など多額の経費が必要。例年は大学祭の乗馬体験サポートやアルバイトで費用を賄っていたが、今年は新型コロナウイルスの影響で収入が激減。支援を募るクラウドファンディング(CF)に初めて取り組んでいる。

 毎日午前6時すぎ、郡元キャンパス(鹿児島市郡元1丁目)の厩舎(きゅうしゃ)に部員が集まる。馬に餌を食べさせたあと、くらを付けて約300メートル離れた馬場へ。ヘルメットとプロテクターを装着した部員たちは、軽やかに馬を走らせる。

 雨の日以外は、毎日1時間ほど練習する。日本中央競馬会(JRA)で獣医師として働いていた帆保誠二監督(57)は「馬は走ることで腸が働きやすくなる。運動が少ないと便秘になり体調を崩しやすい」と説明する。

 部員21人で7頭を世話する。馬の健康を第一に考えているため、土日はもちろん、正月も部員みんなで世話をしている。餌やりは1日5回。飼料代だけで月に15万円ほどかかるという。

 10月末に全日本学生馬術大会に2人、11月末の全日本学生馬術女子選手権に1人が出場する。CFは約150万円集めるのが目標。11日現在、133人から約94万円が寄せられている。楢原さくら主将(20)は「応援してくれる人が思った以上に多い。選手3人は感謝を胸に頑張ってくれるはず」と喜ぶ。

 障害飛越競技に臨む安城駿介さん(21)は支援に感謝しつつ「愛馬のアンカットジュエルは、びびらずに飛んでくれる安心感がある。同じ馬で2年前に5位だった先輩を超えたい」と意気込んだ。