〈詳報〉川内原発 18日から特別点検 40年超運転 衆院選の争点に 九電、国へ延長申請「未定」

 2021/10/15 10:05
九州電力川内原子力発電所(薩摩川内市)
九州電力川内原子力発電所(薩摩川内市)
 九州電力は14日、原則40年の運転期限が迫る川内原発1、2号機(薩摩川内市)について、運転延長申請に必要な特別点検を実施すると発表した。1号機は18日、2号機は来年2月下旬に始める。31日投開票の衆院選で延長問題が争点に浮上するのは必至だ。

 川内1、2号機は、2024年7月、25年11月にそれぞれ運転期限を迎える。40年の運転期限は原子力規制委員会が認可すれば、1回に限り最長20年延長でき、期限の1年前までに規制委への申請が必要になる。延長判断や申請時期について九電は会見で「何も決まっていない。点検結果を踏まえ判断する」と話した。

 特別点検では、半年程度かけて、取り換えの難しい原子炉容器などの劣化状況を超音波や電流で調べたデータを基に確認する。

 塩田康一県知事は報道陣に「現時点で賛否は特段ない」と話した。原発の安全性を検証する県専門委員会に原子力政策に批判的なメンバーを年内にも複数追加する考えを示した。

 今年4月に九電の池辺和弘社長が特別点検を検討すると表明していた。川内原発は原発の新規制基準で設置が義務づけられたテロ対策施設が昨年、全国の原発に先駆けて完成。安全対策に総額4千数百億円を投じており、運転延長の申請は確実とみられている。

 九電は14日、17日から約3カ月間、1号機の定期検査に入ることも発表した。