コロナ下、腐心の大運動会 徒競走中心、「密」種目は見送りに

 2021/10/16 21:17
マスクを着用したまま綱引きをする生徒=鹿児島市の鹿児島工業高校伊敷グラウンド
マスクを着用したまま綱引きをする生徒=鹿児島市の鹿児島工業高校伊敷グラウンド
 鹿児島県の新型コロナウイルス「まん延防止等重点措置」の影響で延期されていた学校の運動会や体育祭が相次いで実施されている。各校は感染対策に腐心。密になりやすい種目を取りやめたり学年を分けて開催したり工夫を凝らす。

 「せーのっ」。マスク姿の生徒たちが、全力で綱を引っ張り合った。鹿児島市の鹿児島工業高校は9日、観客を3年生の各家庭から1人に限り、午前中のみの日程で開催した。

 密集しやすい「ムカデ競走」「二人三脚」はなくし、全生徒の出場機会を確保しようと徒競走を加えた。1、2年生の一部種目は、前日の全体練習時に「本番」扱いとし、当日は実施しなかった。

 3年種子田倖大さんは「開催してくれた先生方に感謝。全員の記憶に残る大運動会になった」と喜んだ。

 県教育委員会によると4日時点、公立小中学校、県立高校、特別支援学校788校のうち、延期は212校、何らかの代替措置を取ったのは35校、中止は4校だった。

 鹿児島市の田上小学校は平日の11月2日、半日に短縮して開催する。全学年が一堂に会さず2学年ごとにそれぞれ2種目程度実施。4、5人で長い棒を持って走る「台風の目」や「棒取り合戦」をやめ、走る種目を中心にした。永田大作教頭は「2年連続での半日開催。本来の運動会の雰囲気を知らない児童が増えるのは残念」と漏らす。

 10月24日に計画する霧島市の国分小学校は、声に頼らない応援を模索する。応援合戦では応援団の声出しを極力減らし、自らの体をたたいて音を鳴らすボディーパーカッションの演舞を披露。団以外の児童は拍手でエールを送る。奥貴浩教頭は「行事を通して学ぶものも多い。子どもたちが満足感を持てるよう、できるだけの対策をして当日を迎えたい」と力を込めた。