助け合った島の生活、半世紀たっても忘れない 離島50年、無人の臥蛇島に元島民ら上陸 鹿児島・十島村

 2021/10/17 10:05
「祖先代々之供養碑」に花をたむけ、手を合わせる臥蛇会メンバー=16日午前9時、十島村の臥蛇島
「祖先代々之供養碑」に花をたむけ、手を合わせる臥蛇会メンバー=16日午前9時、十島村の臥蛇島
 十島村の無人島・臥蛇(がじゃ)島で16日、「離島50年記念式典」があった。元島民や村の職員、議員ら約30人が上陸。節目を記念して設置した慰霊碑の除幕式などがあった。

 式で肥後正司村長が「離島にとっての過疎化は、無人島になる危険性が含まれている。臥蛇島の教訓を生かすことが私たちに課せられた使命だ」とあいさつ。元島民らで作る臥蛇会の肥後廣志代表(71)=鹿児島市=が「島との再会に当時の記憶がよみがえる。みんなで助け合う暮らしは、50年たった今でも忘れない」と涙をこらえながら述べた。

 臥蛇島は1970(昭和45)年、最後の4世帯16人が集団移住し無人となった。式典は当初、昨年7月に計画していたが、新型コロナウイルスの影響で今年に延期された。肥後村長は2019年、臥蛇島を含む無人5島に自衛隊の施設や訓練を誘致することを表明している。