飲酒運転に信号無視、学生をはね死なす 危険運転の被告に懲役10年求刑 鹿児島地裁

 2021/10/23 08:21
 鹿児島市大竜町の国道10号で2月、鹿児島大学1年の男子大学生(20)を飲酒運転で死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)と道交法違反(酒気帯び運転)の罪に問われた姶良市平松、建設作業員の被告(26)の裁判員裁判論告求刑公判が22日、鹿児島地裁(中田幹人裁判長)であり、検察は懲役10年を求刑した。判決は28日。

 検察は論告で「極めて無謀かつ危険で無責任極まりない。動機は身勝手で確信的に犯行に及んだ」と指摘。「100メートル手前で赤信号に気づきながら加速し、法定速度の倍近くで走行した。一連の事実経過を踏まえると、同種事案の中でも重い部類」とした。

 弁護側は被害者の数が1人だった点や酒気帯びの程度、事故後に自ら警察に飲酒運転を告げたことなどを挙げ「危険運転致死の中で必ずしも重いとは言えない」と懲役7年が相当と述べた。

 起訴状などによると、被告は2月9日午前5時49分ごろ、酒気帯びの状態で軽乗用車を運転し、赤信号を無視して交差点に進入。青信号で横断歩道を渡っていた学生の自転車に車を衝突させ、重症頭部外傷で死亡させたとされる。