開票所のコロナ対策 密回避に神経とがらす 選管「終了遅れないか心配」

 2021/10/24 08:33
コロナ対策を施して行われた鹿児島県知事選の開票作業=2020年7月、鹿児島市の鴨池ドーム
コロナ対策を施して行われた鹿児島県知事選の開票作業=2020年7月、鹿児島市の鴨池ドーム
 新型コロナウイルス下の鹿児島県で初の国政選挙となる衆院選の投開票日(31日)が1週間後に迫り、県内自治体の選挙管理委員会は開票所の感染対策に神経をとがらせている。密を避けるため職員数を減らす自治体もあり、開票終了時刻の遅れが懸念される。

 薩摩川内市は、開票作業に当たる職員を前回2017年から24人減らす。市選管の坂元久徳事務局長は「作業終了が遅くなるかもしれない。事前の打ち合わせを入念にする」と気をもむ。

 他にも姶良市や日置市などが10~30人程度減らすことにしている。ただいずれも終了時刻が前回より遅くならない範囲にとどめており、作業の遅れは生じない見通し。

 開票作業では多くの職員が同じ場所に長時間とどまるため、徹底した感染対策が不可欠になる。多くの自治体が手指消毒や換気、会話を控えるといった各種対策を挙げる。

 指宿市と志布志市はゴム手袋を着けて投票用紙を数える予定だ。素手に比べると指先の感覚が鈍るため、1枚ずつ数えるのに支障が出る恐れがある。指宿市選管は「初の試みで作業が滞るかどうかは未知数。感染対策を優先した」という。

 長島町や枕崎市などは手袋を一応用意しているものの、用紙の数え間違いを懸念。「実際に使うかどうか検討中」としている。

 一方、一部自治体では「投票用紙読取分類機」などの機械を活用。終了時刻が前回より早まると見込む。

 南大隅町は今年4月の町長選の際、コロナ対策で開票所の職員を減らすため機械を導入。予定より約1時間早く作業を終えた。町選管の柴田智明書記は「作業軽減につながり、人員も削減できた」と効果を語る。

 鹿児島市選管は19年参院選から始めた残票を数える作業のため、17年衆院選より職員を19人増やす。湯浅秀隆事務局長は前回並みの終了時刻を想定。「(市長選や知事選など)コロナ下で迎える4度目の選挙。十分に対策を取りながら正確な作業に努める」と意気込む。