JRA競馬学校に2度落ちた。17歳 単身渡ったカナダで騎手免許。24歳の今年、悲願のGⅠ初制覇。夢は駆ける。「次は米国のレース取る」 鹿児島育ち・福元大輔騎手

 2021/10/30 21:10
タウンクルーズに騎乗し、ウッドバインマイルで出走する福元大輔さん=9月、ウッドバイン競馬場(福元さん提供)
タウンクルーズに騎乗し、ウッドバインマイルで出走する福元大輔さん=9月、ウッドバイン競馬場(福元さん提供)
 南九州市頴娃で育ち、カナダで活躍する騎手の福元大輔さん(24)=トロント市=は、同国最高峰レースの一つのウッドバインマイル(9月・ウッドバイン競馬場1600メートル、GⅠ)で初優勝を飾った。念願のGⅠ制覇に「今までで一番うれしい」と喜ぶ。

 脚力が強くてスピードがあり、逃げ切りが得意なタウンクルーズに騎乗。「スタートがうまくいき、出走メンバーもよかった」と振り返る。「中盤に速くなりすぎないよう我慢した」といい、残り400メートルでラストスパートの合図を出した。

 タウンクルーズとの出合いは6月初旬。8月までのレースで1着が2回、2着1回と好成績を収め、今回は4回目だった。「多くの関係者の思いが騎手に託される。勝った時にみんなが喜ぶ顔を見るとやりがいを感じる」

 レース時は、馬の性格や走りの特長を最大限生かすことを重視。馬が「走りたい」という気持ちをくみ取るよう努力する。「馬が主役。馬に失礼のないよう一つ一つのレースを大切に乗る」と話す。

 福元さんは日本中央競馬会(JRA)競馬学校を2回受験したが、いずれも不合格。夢をかなえるため2015年7月、17歳で単身カナダに渡った。

 17年に騎手免許を取得後、勝ち星を着々と重ねてきた。18年は36勝、19年52勝と若手対象の優秀見習い騎手賞を2年連続で受けた。見習い卒業後も20年69勝、6月からの今シーズン(10月2日現在)は26勝を挙げている。「次はより大きな米国のレースで活躍するのが目標」と意気込む。