快挙、師弟で剣道日本一 星子啓太選手の師匠「自分のとき以上にうれしい」

 2021/11/05 11:15
2月に帰省した際、末野栄二さん(右)と写真に収まる星子啓太選手=鹿児島市(末野さん提供)
2月に帰省した際、末野栄二さん(右)と写真に収まる星子啓太選手=鹿児島市(末野さん提供)
 3日に東京・日本武道館であった剣道の全日本選手権で、姶良市出身の星子(ほしこ)啓太選手(23)が初優勝を飾った。鹿児島県代表の制覇は2人目。42年前、県代表として初めて制覇したのが、星子選手を小中学校時代に指導した末野栄二さん(72)=鹿児島市吉野町=だ。師弟で日本一という快挙に、末野さんは「自分のとき以上にうれしい」と目を細める。

 末野さんは大会の模様を動画配信サイト「ユーチューブ」で観戦した。教え子の戦いぶりを「相手の動きを読み、試合の組み立てが素晴らしかった」と絶賛。「すきを逃さず、打つべきところで思い切りよく多彩に打つ。相手の攻めにも動じず、最後までピンチらしいピンチはなかった」と手放しでたたえた。

 星子選手は西姶良小、重富中在学時に、吉野剣道スポーツ少年団で5年ほど、末野さんの手ほどきを受けた。末野さんは素振りから足の運び、切り返しなどの基本を徹底してたたき込んだという。「当時から打突の機会のとらえ方、瞬発力など天性の才能があった。加えて、練習後も走り込みをするなど努力家で、研究熱心だった」と懐かしむ。

 星子選手は熊本・九州学院高に進学。全国高校総体で団体、個人の2冠を獲得した。筑波大に進んだ後も、全日本学生選手権制覇や世界選手権団体優勝など、輝かしい実績を積んできた。

 末野さんは警察官だった30歳のときに、6度目の挑戦で念願の「剣道日本一」の座をつかんだ。23歳の若さで手にしたまな弟子に対し「今後もケガに気をつけて、精進してほしい」とさらなる飛躍を期待した。