快挙、師弟で剣道日本一 星子啓太選手の師匠「自分のとき以上にうれしい」
2021/11/05 11:15

2月に帰省した際、末野栄二さん(右)と写真に収まる星子啓太選手=鹿児島市(末野さん提供)
末野さんは大会の模様を動画配信サイト「ユーチューブ」で観戦した。教え子の戦いぶりを「相手の動きを読み、試合の組み立てが素晴らしかった」と絶賛。「すきを逃さず、打つべきところで思い切りよく多彩に打つ。相手の攻めにも動じず、最後までピンチらしいピンチはなかった」と手放しでたたえた。
星子選手は西姶良小、重富中在学時に、吉野剣道スポーツ少年団で5年ほど、末野さんの手ほどきを受けた。末野さんは素振りから足の運び、切り返しなどの基本を徹底してたたき込んだという。「当時から打突の機会のとらえ方、瞬発力など天性の才能があった。加えて、練習後も走り込みをするなど努力家で、研究熱心だった」と懐かしむ。
星子選手は熊本・九州学院高に進学。全国高校総体で団体、個人の2冠を獲得した。筑波大に進んだ後も、全日本学生選手権制覇や世界選手権団体優勝など、輝かしい実績を積んできた。
末野さんは警察官だった30歳のときに、6度目の挑戦で念願の「剣道日本一」の座をつかんだ。23歳の若さで手にしたまな弟子に対し「今後もケガに気をつけて、精進してほしい」とさらなる飛躍を期待した。
-
AIちゃんと仲良くなれたかな♪ サプライズ激励、アカペラ披露にアスリート歓喜 鹿児島女子高
5月20日 10:00 -
渡米し農業で身を立てた96歳と101歳夫婦、故郷指宿の発展願い100万円寄付5月19日 15:11
-
3人娘のママがジェラート職人日本一 看護師辞めてパティシエの道へ…「家族、仲間に恩返しできた」5月19日 12:00