1500人犠牲 対馬丸の悲劇語り継ごう 沖縄の記念館、紙芝居を遺体漂着地の宇検へ寄贈

 2021/11/14 21:12
紙芝居を披露する対馬丸記念館の学芸員=12日、宇検村役場
紙芝居を披露する対馬丸記念館の学芸員=12日、宇検村役場
 太平洋戦争中の1944年8月、沖縄を出港した学童疎開船・対馬丸が十島村悪石島沖で米潜水艦に撃沈され、約1500人が犠牲になった悲劇を子どもたちに語り継ごうと、那覇市の対馬丸記念館が紙芝居を制作した。多くの遺体が漂着した宇検村を学芸員らが12日訪れ、紙芝居を寄贈した。

 紙芝居は小学校高学年、低学年向けの2種類で3月に完成した。高学年用は当時、遺体の埋葬に携わった大島安徳さん(94)=宇検=への取材を基に、一人一人を丁寧に浜に埋め、慰霊碑を建てた話などを盛り込んだ。

 学芸員は元山公知村長(51)らに紙芝居を朗読。大島さんに完成を報告し、2017年に村民らが建立した慰霊碑に手を合わせた。

 同館の高良政勝理事長(81)は「たくさんの犠牲者が出た歴史を子どもたちが学び、平和の尊さを実感してほしい」と願った。
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