奄美・沖縄航路「クイーンコーラルクロス」就航 7914トンに大型化、居住性も向上

 2021/11/21 09:30
従来船より大型化が図られた「クイーンコーラルクロス」=20日、鹿児島市の鹿児島新港
従来船より大型化が図られた「クイーンコーラルクロス」=20日、鹿児島市の鹿児島新港
 鹿児島-奄美-沖縄航路のマリックスライン(鹿児島市、岩男直哉社長)の新造船「クイーンコーラルクロス」(7914トン)が20日、鹿児島新港発便で就航した。19日で引退した「クイーンコーラル8」(4945トン)と比べ大型化を図り、船室の居住性を向上させた。

 「クロス」は全長144.88メートル、幅24メートル。旅客定員は655人。乗用車44台、トラック30台、コンテナは10フィート246個、20フィート8個を積める。

 客室は特等室や1等室を増やし、2等寝台の定員は3倍の180人に拡大。利用者が最も多い2等室は新たに席間に仕切りを設け、プライバシーに配慮した。景色を一望できるビューシート(18席)、子どもが遊べるキッズルーム、着替えや化粧直しができるメークルームも備える。

 奄美市の名瀬中学校1年井上悠大さんは両親と初便に乗り、2等寝台を利用。「おしゃれでベッドもふかふか。まるでホテルみたい」と笑顔を見せた。

 同社は、世界自然遺産登録で増加が見込まれる観光客の満足度を上げるとともに、生活航路として普段使いの乗客向けにも設備の充実を図ったと説明。岩男社長は「今後も公共交通の役割を果たしていきたい」と語った。

 就航に合わせ、船内でクロス仕様の新たな「御船印」を販売する。釣りバカ日誌の作者・北見けんいちさんがイラストを手がけた期間限定版もある。1枚330円。