〈詳報〉鹿児島県新総合体育館 ドルフィン跡と住吉町15番街区を一体整備 一部委員に反対意見、選定1月に先送り

 2021/11/26 19:49
鹿児島県の新総合体育館計画で、一体的整備が決まったドルフィンポート跡地(右)と住吉町15番街区=鹿児島市の鹿児島本港区(2020年11月26日、本社チャーター機から撮影)
鹿児島県の新総合体育館計画で、一体的整備が決まったドルフィンポート跡地(右)と住吉町15番街区=鹿児島市の鹿児島本港区(2020年11月26日、本社チャーター機から撮影)
 鹿児島県の新総合体育館整備地を決める検討委員会(13人)は26日、県が示した鹿児島市内5候補地のうち、ドルフィンポート跡地(本港新町、3万1000平方メートル)と住吉町15番街区(2万5000平方メートル)の本港区エリア2カ所を一体的に整備することを決めた。県は交通利便性など12項目の評価基準を点数化。点数が最も高いドルフィン跡地を推す声が多数あったものの、反対意見があり、選定を来年1月に先送りした。

 防災上の課題など評価基準12項目を0~3点の4段階で加点したところ、宿泊や商業施設が集まる天文館地区に近く、経済波及効果も期待できるドルフィン跡が29点で1位、住吉町が25点で2位だった。住吉は、洪水や津波の想定区域に含まれるほか、面積が狭いことから点差が開いた。

 13人のうち、少なくとも6人はドルフィン跡地に賛成の立場を表明。「敷地が広く、子どもが動くイメージが湧いた」「鹿児島の誇る景観で、おもてなしができる」といった意見が出た。

 一方、複数の委員はドルフィン跡地について桜島を望む景観への影響や周辺の街づくりとの整合性を理由に「体育館で景観を損ない、鹿児島にとってダメージ」「評価点は高いが、街づくりコンセプトと整合性があるか疑問」などと反対した。

 本港区エリアは県がコンベンション・展示機能を備える施設、市がサッカースタジアムをそれぞれ検討中。議論を急いで体育館をドルフィン跡地に絞ると、他の大型事業や今後の街づくりに支障があるとして、本港区エリアを駐車場などの一体的な整備地として、いったん集約した。

 次回検討委には、県がドルフィン跡に体育館を整備した場合の建設コスト概算や交通計画などを示す。これらを参考にあらためて1カ所に絞り込む方針。

 鴨池ニュータウン9.10号街区(鴨池新町、3万平方メートル)、農業試験場跡地(西谷山2丁目、5万5000平方メートル)、脇田処理場等跡地(宇宿2丁目、1万5000平方メートル)は、交通アクセスや周辺に住宅が集まるなど評価点が低かった。