人気上昇中、アールヌーボー調のタロットカード 鹿児島のイラストレーターが制作

 2021/12/02 11:16
人気を集めている「海嶌天文台」のタロットカード=鹿児島市東千石町
人気を集めている「海嶌天文台」のタロットカード=鹿児島市東千石町
 鹿児島県を拠点に活動するイラストレーター海嶌(みしま)あありすけさん(28)=本名・前薗ありす=のタロットカードが全国で注目を浴びている。4月にオンラインショップ「海嶌天文台」を開設し、10月末までに千セットを突破。注文は47都道府県から届き、海嶌さんは「全国にファンがいると思うと励みになる」と喜ぶ。

 19世紀末から20世紀初めに欧州で広まった芸術運動「アールヌーボー」を感じさせるオリジナルデザイン。曲線を多用した緻密な模様はパソコンで作業する。「アイデアが湧かない日は川薩方面の海に行く。夕日を見たり、波の音を聞いたりするとイメージが浮かぶ」

 手作り雑貨などを扱う通販サイト「minne(ミンネ)」のアート・写真部門で月間2位になったことも。占い師や収集家から「オリジナリティーあふれる美しい図案」「すばらしい世界観のイラスト」といったコメントが寄せられている。

 薩摩川内市出身。亀山小学校1年の時に、同市の歴史資料館に飾られた大きな絵を見て「いつか絵を飾ってもらえる人になりたい」と夢を膨らませた。中学、高校時代は美術部に籍を置いた。鹿児島大学時代は学業に専念したが、2019年から同人誌イベントに参加。2年間で約100点を仕上げ、タロットデザインの腕を磨いた。

 10月に天文館のギャラリーで初めて個展を開催。約200人が訪れ、画集などグッズ300点は売り切れた。「7、8歳くらいの女の子に『私もイラストレーターになりたい』と言われた時はうれしかった」と喜ぶ。

 12月に高知市でのチャリティーイベント参加も決まるなど、活躍の場を全国に広げる。「名前の由来は『不思議の国のアリス』。子供たちに夢を与えられるような童話作りにも取り組みたい」と意気込む。