山再生へ前進 鹿児島の再造林面積、前期比2.5倍2700ヘクタール超 16~20年度

 2021/12/02 17:00
 森林伐採跡地に苗木を植えて山を再生させる「再造林」の鹿児島県内の面積が、2016~20年度で2700ヘクタールを超え、前期(11~15年度)から2.5倍に広がったことが、県森林経営課のまとめで分かった。期間中の伐採面積に占める比率(再造林率)は44%となり、前期から13ポイント改善した。

 県内では、10年ほど前から利用期(樹齢50年以上)を迎えた人工林の伐採が急拡大。県は森林の循環利用促進のため、15年に「未来の森林(もり)づくり推進方針」を策定して再造林に力を入れてきた。県森林・林業振興基本計画では、28年度の目標として単年の再造林面積1200ヘクタール(再造林率67%)を掲げている。

 県によると、16~20年度の再造林面積は2777ヘクタールで、前期から1682ヘクタール増えた。期間中の伐採面積は6351ヘクタールだった。特に県内素材生産の4割を担う大隅地区で再造林が進んでおり、20年度は452ヘクタール(前年度比191ヘクタール増)、再造林率は67%に達した。

 大隅地区は17年度に国から「林業成長産業化地域」に指定され、官民が連携して再造林推進プロジェクトを展開している。森林所有者への呼び掛けや苗木生産者育成などに取り組んできた成果が出たようだ。

 松枝英隆課長は「着実に前進しているが、目標達成には一層の努力が必要だ。これからも植林コスト削減や労働力確保、苗木の安定供給を支援し、持続可能な林業経営につなげていきたい」と話した。
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