3年前の結婚記念日に始めた夫への絵手紙 毎日続け1000日、節目の一枚も「まだまだつづく二人の歩み」と書いた

 2022/01/14 20:53
ピンクのスニーカーを描いた1000枚目の絵手紙
ピンクのスニーカーを描いた1000枚目の絵手紙
 霧島市溝辺の大坪茶舗ギャラリーで、「夫へつづった1000日の絵手紙展」が開かれている。鹿児島市吉野町の吉永道子さん(74)が、一つ屋根の下で暮らす夫の久夫さん(74)に宛て、毎日書き続けた1000日分の一部を展示した。一枚一枚に、さりげない思いやりがこもる。

 絵手紙月刊誌の365日挑戦企画を見て、夫宛てに始めたのが2019年3月26日の結婚記念日だった。1枚目は、エリンギの絵に「まだまだ続く私たち」と文字を添えた。

 午前中に仕上げ、自宅近くのポストに投函(とうかん)するのが日課になった。翌日配達されたはがきを「はい、お父さんの分」と手渡す。「初めの頃は、書くほうも、もらうほうも、何だか緊張していた」と振り返る。

 ゴールが見える頃、今度は「1000日チャレンジ」が呼び掛けられ、続けることにした。つまみにする枝豆の絵に「今夜も飲もうね」。白菜には「キムチ漬けにしましょうね」。湿布を貼った背中の横には「腰大丈夫?」。

 日常の楽しみや気遣いをつづり、材料に事欠くことはなかった。除菌グッズの絵に「守ろう しっかりとね」と、新型コロナ下に生まれたルールも登場する。「絵手紙を介して夫婦の会話も増えました」

 会場には約半分の約450枚を並べた。心が浮き浮きするようなピンク色のスニーカーを、はがきの枠からはみ出す勢いで描いた1000枚目のメッセージは、1枚目を受けての「まだまだつづく二人の歩み」だ。

 久夫さんが妻に宛てたただ一枚の手紙も展示。1000枚達成の昨年12月20日に「心を込めた一通一通への想いは生涯忘れられない物語となりました」とつづった感謝の文面だ。夫婦は、3月に金婚式を迎える。

 絵手紙展は1月29日まで(最終日正午まで)。日曜休み。
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