試合前日、対戦者が体重超過…異例の初防衛戦「脱力でパンチいなした」 ボクシング・ミニマム級世界王者の谷口選手、狙うは2階級制覇

 2022/05/19 09:30
「第二の故郷・鹿児島から元気をもらった」と語るWBOミニマム級王者の谷口将隆選手=15日、鹿児島市の西本願寺鹿児島別院
「第二の故郷・鹿児島から元気をもらった」と語るWBOミニマム級王者の谷口将隆選手=15日、鹿児島市の西本願寺鹿児島別院
 世界ボクシング機構(WBO)ミニマム級王者の谷口将隆選手(28)=ワタナベ=が14~16日、鹿児島を訪れ、4月にあった初防衛戦の勝利を関係者へ報告した。父方の実家がある霧島市の後援会や、世界戦のパブリックビューイングを開いた鹿児島市の西本願寺鹿児島別院などで熱烈な歓迎と激励を受けた。鹿児島での思い出や今後の目標を聞いた。

 -試合前日の最終計量で対戦者の体重超過が発覚するなど異例の世界戦だった。

 「負ければ王座陥落というリスクしかない試合の中、逆に注目度が上がった。多くの葛藤を乗り越え、人間として成長できた」

 -初防衛戦の感想は。

 「毎試合テーマを設けていて、今回は『脱力』。パンチをいなして、効果的に打撃を加えられた。最高の試合だった」

 -鹿児島での思い出はあるか。

 「子どもの頃は、夏休みのたびに帰省して大自然の中で遊んだ。近所のストアでボンタンアメを買うのが楽しみだった。今回、祖母にチャンピオンベルトを見せたら泣いて喜んでくれた」

 「出身の龍谷大では初の世界王者ということで、たくさんの応援があった。校友会鹿児島県支部をはじめ支援者が送ってくださる、鶏のささ身やダチョウの肉が減量期間の体づくりの支えになった。感謝している。今回も好物の鶏肉を連日たらふく食べた」

 -今後の目標は。

 「次の防衛戦はまだ白紙だが、今秋か年内かなと思っている。海外の強い選手や他団体の世界王者とも戦いたい。年々減量の負担も大きくなっている。いずれは1階級上のライトフライ級へ挑戦して世界2階級制覇を狙いたい」

 「3階級で世界の頂点に立った長谷川穂積さんに憧れてボクシングを始めた。鹿児島といえば、アマチュア世界王者の岡澤セオン選手や、荒竹一真選手(鹿屋工高卒、駒大)という逸材もいる。彼らとボクシングの魅力を広める活動もしたい」

 たにぐち・まさたか 1994年1月19日、兵庫県出身。中学2年でボクシングを始めた。アマ74戦55勝(16KO)19敗。2016年4月プロデビューし、アジアパシフィックミニマム級、日本ミニマム級王者を経て、21年12月に現王座奪取。身長162センチ、サウスポー。プロ戦績は19戦16勝(11KO)3敗。