3人娘のママがジェラート職人日本一 看護師辞めてパティシエの道へ…「家族、仲間に恩返しできた」
2022/05/19 12:00

優勝作のジェラート「知覧紅茶のフルーツティー」(本多エリカさん提供)
コロナ禍で3年ぶりとなったコンテストは、日本ジェラート協会(東京)が認定するジェラートマエストロ約100人のうち、希望者が参加。予選を勝ち上がった10人が、埼玉県で8日あった決勝で腕を競った。
テーマは「コロナ禍で食べていただきたい癒やしのジェラート」。本多さんは牛乳を使わず、なめらかな舌触りのソルベスタイルで勝負した。作品はオレンジ色で鹿児島の夕暮れをイメージ。知覧の紅茶と奄美大島のマンゴーやパッションフルーツ、屋久島のタンカンなど地元食材をふんだんに使用し、さっぱりした口当たりが評価された。
結婚して看護師を辞めた後、菓子作りの道へ。3人の娘を育てながらケーキ店やカフェで腕を磨いた。鹿児島市清和1丁目でジェラート専門の姉妹店も営んでいたが、今は「洋菓子とジェラートの両方にこだわりたい」と、2020年からスイートスイーツ1店舗で「二刀流」に挑んでいる。
コンテストでは、試食した一般客の投票でも1位に選ばれ初のダブル優勝を果たした。「食材のよさを生かせるのがジェラートの長所。鹿児島のおいしい食材を使った品を全国、世界の人に食べてもらって、ジェラート文化を鹿児島に根付かせたい」と話した。入賞作は同店=099(298)1177=で販売している。