30代で脱毛症「人前に出られない…」 苦しみの中、元ミス霧島はヘアドネを知った 米アカデミー賞きっかけに3度目の協力

 2022/05/19 21:00
3度目のヘアドネーションに向けて美容室で髪をカットした宮本りかさん(中央)と過去2回の認定証=霧島市の「DASH」
3度目のヘアドネーションに向けて美容室で髪をカットした宮本りかさん(中央)と過去2回の認定証=霧島市の「DASH」
 「病気の子どもや、髪に悩む人の助けになりたい」-。姶良市加治木の眼科医院事務長、宮本りかさん(47)が、医療用かつらに寄付するヘアドネーションのため、髪をカットした。30代で脱毛症に悩んだ経験から協力を始め、今回で3度目。「多くの人に、周囲には髪で悩む人がいることを知ってほしい」と訴える。

 脱毛症を患い、かつらについて調べている際、ヘアドネーションを知った。子どもに無償提供する趣旨に賛同し、「髪が戻ったら寄付する」と決心した。ミス霧島などの経験がある宮本さんは「髪が抜けてショックだった。人前に出られないと感じるほど思い詰めた」と振り返る。2017年に初めて50センチを寄付し、19年にも協力した。

 3度目を思い立ったのは、3月の米アカデミー賞授賞式で有名俳優が、脱毛症の妻の髪形をからかったコメディアンを平手打ちした暴力沙汰がきっかけだった。自身の心の傷を思い出し、新型コロナウイルス下で髪を伸ばしていたこともあり、もう一度協力することにした。

 霧島市の美容室で4月、40センチカットした。宮本さんは「大事にしてきた髪を切るのはさみしいが役に立てればうれしい」と話した。