ウクライナ東部・ドニプロ出身女性「国の自由、文化守る戦い。勝つしかない」 背景と歴史、ロシアとの関係を紹介 鹿児島市で交流会

 2022/05/23 07:30
ウクライナの歴史について話す郡山虹夏さん=鹿児島市加治屋町のかごしま国際交流センター
ウクライナの歴史について話す郡山虹夏さん=鹿児島市加治屋町のかごしま国際交流センター
 ロシアによる侵攻が続くウクライナの歴史や文化に理解を深める体験交流会が22日、鹿児島市のかごしま国際交流センターであった。東部ドニプロ市出身で鹿児島市在住の郡山虹夏(にか)=ルドルフ・ヴェロニカ=さん(25)が、他国からの侵攻が繰り返された歴史を紹介。「国民は自国の自由や文化を守るために戦っている」と訴えた。

 郡山さんは2016年に来日。現在、日本人の夫と1歳の長男と暮らす。

 交流会では「ウクライナは8世紀ごろ誕生したルーシをルーツに、中世はキエフ大公国として繁栄した」と説明。13世紀にモンゴルに滅ぼされて以降、ポーランドやロシアの支配下に置かれた末に独立した経緯や、2014年に南部クリミア半島をロシアが強制編入した後も戦闘が続いていた情勢を解説した。

 今回の侵攻に関して「ウクライナの人々は国を守ろうと団結した。戦争はあってはならないが、ウクライナの自由を守るためには勝つしかない。元の状況を回復してほしい」と複雑な胸の内を明かした。

 参加した中学生から大学生の8人は真剣な表情で聞き入った。甲南中1年の丸山佳子さんは「ウクライナの歴史を初めて知った。いい方向に解決してほしい」。鹿児島大学2年の前薗真鈴さん(19)は「なぜ戦うのか疑問だったが、自国を守りたいという気持ちを聞き、ただの争いではないのだと感じた」と話した。

 郡山さんは市国際交流財団主催の料理教室の中で講話し、同国の家庭料理ボルシチの作り方を教えた。