【死票率】半数近い民意漂流

 2022/06/04 09:54
 選挙で投じられた票のうち、当選に結び付かなかった票を「死票」と呼ぶ。参院選鹿児島選挙区では、改選2人区が現行の1人区となって以降、死票の割合(死票率)が高くなっている。

 1998年まで計18回の平均死票率は28.6%だったが、1人区となった2001年以降(計7回)は46.1%にはね上がる。半数近い民意が行き場を失っている状況だ。

 死票率が最も高かったのは、野党統一候補と保守系無所属候補が自民党現職に挑み落選した19年の52.6%。これに続くのが旧民主党候補が約39万票を集めたが、自民現職に敗れた07年の52.3%だ。

 どれだけ接戦だったとしても落選者への票は死票となる。鹿児島大学の平井一臣教授(政治学)は「死票が多いと有権者の声を議会に反映しにくくなり、政治離れを生みやすい」と指摘する。