人が捨てた運を拾っている? 走れば走るほど街がきれいに…スウェーデン発祥の「プロギング」とは

 2022/06/20 20:44
ジョギング中に歩道に落ちているゴミを拾う市民=いちき串木野市
ジョギング中に歩道に落ちているゴミを拾う市民=いちき串木野市
 鹿児島県いちき串木野市に、ジョギングしながらごみ拾いするスウェーデン発祥のスポーツ「プロギング」に取り組むグループがある。月1回続けてきた清掃活動は今月で1年を迎えた。

 プロギングは、スウェーデン語の「plocka upp(拾う)」と英語の「jogging(走る)」を合わせた造語。近年、日本でも自治体や企業がイベントを開くなど広がりつつある。

 8日午後8時、市役所そばにトングや袋を持った6人が集まった。7キロ完走後には40リットルの袋二つ分になった。缶やビンが多く、中には傘や電動工具も。参加した溜池直人さん(41)は「人が捨てた“運”を拾っている感覚。仲間と一緒だと楽しい」と語る。

 始めたきっかけは、山岳レースが得意な船蔵亨太さん(33)が市内で営む整骨院の患者から「走るフォームを見てほしい」と相談を受けたこと。指導中に歩道のごみが気になり、小さな物から拾った。次第に参加者が増え、今では10人になった。

 他県ではプロギングの大会もあり、メンバーは「いちき串木野市でも」と期待する。船蔵さんは「患者さんの体の調子も良くなり、歩道も走りやすくなった。今後も続けたい」と笑顔で話した。