九州高校総体 神村が男女でサッカー決勝、PK戦決着 女子は攻めて3年ぶり栄冠、昨年度夏冬2冠の底力 男子は先制実らず準優勝

 2022/06/21 14:32
【女子決勝】延長前半、シュートを放つ神村・久保=白波スタジアム
【女子決勝】延長前半、シュートを放つ神村・久保=白波スタジアム
 2022年度全九州高校体育大会は20日、各地でバドミントンなどがあった。サッカーの男女決勝はいずれもPK戦にもつれる接戦となり、神村学園の女子が3年ぶりに優勝、男子は準優勝だった。

■女子決勝 神村0-0(PK4-1)東海大福岡

 九州女王を決める戦いは、延長を含めた90分間で決着がつかず、PK戦に突入した。神村は先攻。最初のキッカー三冨が左隅に決めると、後続3人も電光掲示板に「○」を刻んだ。相手の東海大福岡は2人が失敗し勝負あり。全国総体の組み合わせが優位になる「九州1位」を手にした。

 昨年度、夏冬2冠の原動力となった選手たちが気を吐いた。三冨や黒岩、黒木を筆頭に、90分間攻撃的な姿勢を貫く。球際や切り替えで上回り、攻め込む場面は相手よりも多かった。しかし引いて守る相手に対し、突破口を開けず無得点。寺師勇太監督は「どう崩せばいいのか、もっと大胆に仕掛けてほしい」と注文をつけた。

 指揮官はセットプレーの重要性も説く。均衡が続く試合展開だからこそ、9本のCKを生かしたいところだ。エースナンバー「14」を背負うキッカー三冨は、「チームの武器にできたら」とさらなる強化を誓う。

 前回覇者として、追われる立場で全国総体に臨む。井手口主将は「暑い中だからこそ、走力や切り替えの早さといった自分たちの強みが出せる」と気合をみなぎらせる。寺師監督は「(頂点の座を)簡単には渡さない」と静かに闘志を燃やした。

■男子決勝 大津(熊本)1-1(PK4-3)神村

 男子の神村は先制した喜びもつかの間、試合終了間際で同点に追いつかれた。10年ぶりとなる九州の頂点はPK戦の末、するりとこぼれ落ちた。
 勝利こそ逃したが、内容は上回った印象だ。守備に手数をかける相手に対し、ボールを保持し何度もゴール前へ攻め込む。こぼれ球も多く拾った。それだけに大迫主将は「勝てる試合。こういうゲームを勝たないといけない」と唇をかんだ。

 今大会は収穫も多かった。有村圭一郎監督は守備の安定感や、選手の成長を感じたという。「登録メンバー20人をどうするか悩むくらい、総合力が伸びている」と明るかった。

 試合後、悔しそうな選手たちに指揮官は声をかけた。「まだ走ってる最中だから下を向くことない。ここから上がるだけだ」。全国制覇に向けて、価値ある敗戦となるに違いない。