わずか476グラムで生まれてきた長男 綿棒のように細い指…「想像していた赤ちゃんと違う」 同じ境遇のママ友に救われ、ゆるりと家族がつながる場立ち上げ

 2022/06/29 17:00
「リトルベビーサークルゆるり」代表の高野裕子さん
「リトルベビーサークルゆるり」代表の高野裕子さん
■「鹿児島リトルベビーサークル ゆるり」代表
 高野 裕子(たかの・ひろこ)さん=鹿児島市

 1500グラム未満で生まれた子どもの家族を中心とする「鹿児島リトルベビーサークル ゆるり」を昨秋、立ち上げた。発育の悩みなどを語り合う交流会を毎月開催。低出生体重児の成長を記録できるハンドブック作成を県に働きかけ、本年度中に実現する見通しになった。「少しでも子どもと家族が暮らしやすくなれば」と願う。

 2018年秋、妊娠23週目に緊急帝王切開で、長男を出産した。476グラムの超低体重児だった。赤い皮膚、綿棒のように細い指。「想像していた赤ちゃんの姿と違った。小さく産んでしまった罪悪感があった」。新生児集中治療室(NICU)を経て退院するまで半年間、毎日面会に通った。

 「同じような境遇の母親とつながりたい」。鹿児島市の自宅からオンラインで出身地・福岡県の家族会に参加した。「悩みを聞いてもらえて心強かった」。鹿児島でも出会いがあり、「ゆるり」発足につながった。

 サークル名は「小さく生まれた子どもたちのゆっくりな成長に寄り添う、ゆっくり集える場を」との意味を込めた。メンバーは徐々に増え、20家族になった。「今後は子どもの写真展や専門家を招いた勉強会なども開きたい」と意気込む。

 夫(49)とともに成長を見守る長男(3)は、順調に大きくなり、4月から幼稚園児。「集団生活の中で相手を気遣う言葉が出るようになった」と目を細める。息抜きに、園の服やかばんに動物の刺しゅうをして楽しむ42歳。