ハリウッドで舞台衣装学び、オリコン1位の衣装作り。空手雑誌編集長の経験買われた五輪日本チームの分析担当でメダルにも貢献。唯一無二、いくつもの顔持つ〝パラレルキャリア〟

 2022/08/09 15:19
母校の生徒を前に自分の半生を振り返る講演をした松下尚道さん=霧島市国分中央1丁目
母校の生徒を前に自分の半生を振り返る講演をした松下尚道さん=霧島市国分中央1丁目
■早稲田大学研究所・松下尚道さん(42)=東京都武蔵野市

 衣装デザイン、編集業務、空手情報サイト運営、チラシやウェブデザイン、東京五輪戦略アドバイザー-。

 「一つできる人は大勢いても、全部できる人はいない。“パラレルキャリア”で唯一無二の存在になれる」

 指宿市出身。霧島市国分の鹿児島第一高校を1998年に卒業後、数奇な道を歩んだ。東京都の文化服装学院に進み、在学中にハリウッドで舞台衣装を学ぶ。劇団四季衣装部で修業を積み、2004年からフリーランスになった。

 「オリコン1位の曲の衣装を作りたい」との野望を縁あってすぐ達成。某大物歌手の衣装に専属採用されるも、「本番直前に搬入した衣装のサイズが合わない」という“大失敗”が原因で衣装の世界から遠ざかった。

 小学4年から続ける空手を生かし、07年空手雑誌出版社に入社。「五輪に空手を」のキャンペーンに奮闘し、無事公式競技入り。編集長として海外選手を多く取材した経験を買われ、15年五輪日本チームの分析担当に。21年五輪のメダル獲得に貢献した。現在は早稲田大学総合研究機構スポーツ産業研究所に籍を置き、幅広く講演活動などを行っている。

 「夢は全部かなった。次は人の成功をサポートしたい」

【紹介者】鹿児島第一中・高の川崎智之副校長 幅の広いキャリアを築いてこられた経験を生徒に伝えていただきたく、講演をお願いした。生徒たちが予測不可能な時代を生き抜くヒントになったのでは。