和牛界に期待の新星…霜降り度合い、歴代最高の9.4(平均のプラス2.5) 鹿児島の種雄牛「益華明」

 2022/10/04 11:05
間接後代検定を終え、霜降り度合いで県内歴代最高の成績だった「益華明」(県肉用牛改良研究所提供)
間接後代検定を終え、霜降り度合いで県内歴代最高の成績だった「益華明」(県肉用牛改良研究所提供)
 鹿児島県肉用牛改良研究所(肉改研、曽於市)は3日、産肉能力検定を受けた新規種雄牛「益華明(ますはなあき)」の脂肪交雑(サシ)の成績が県内歴代トップを更新したと発表した。肉改研は「量・質ともに優れた産肉能力が期待できる」としている。

 益華明を父に持つ去勢牛の枝肉を調べる間接後代検定を9月26日に終え、平均BMS(霜降りの度合いを示す指数、最高12)は9.4だった。2011年度以降に検定を終えた49頭の平均を2.5上回った。これまでの最高は、5年前に宮城県であった全国和牛能力共進会(全共)で首席を獲得し、21年3月に検定を終えた「金華勝」の9.3だった。

 BMS以外の益華明の成績は、枝肉重量525.5キロ、ロース芯面積70平方センチ、バラ厚9.3センチ、皮下脂肪厚1.9センチ。いずれも県平均よりも優れていた。

 17年に鹿屋市で生まれた。父は「益華福」。母の父には「百合茂」、母の祖父に「金幸」をもつ。「華春福」「喜亀忠」「安福久」らを父に持つ雌牛との交配に適しているという。

 肉改研の育種改良研究室の西浩二室長は「もともと体積のある牛で枝肉重量を期待していたが、BMSもかなり高い数値が出たことで肉質も良いことが分かった。今後の活躍に期待したい」と話した。6日から霧島市などで始まる全共には、今後種雄牛としての活躍が期待される若雄2頭を肉改研が出品する予定。