米軍無人偵察機載せたC17輸送機、海自鹿屋基地に到着 機体組み立て今月下旬から運用へ

 2022/10/04 07:40
無人偵察機MQ9の部品を載せたとみられる米軍のC17輸送機=3日午後6時40分、鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地
無人偵察機MQ9の部品を載せたとみられる米軍のC17輸送機=3日午後6時40分、鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地
 海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)への米軍無人偵察機MQ9一時展開計画で、米軍輸送機が3日、MQ9本体の機材を初めて鹿屋基地に搬入した。組み立てなどを進め、今月下旬から運用を始める。専門家は中国を念頭にした警戒監視に加え、「年末に改定する安保関連3文書など次の防衛計画の裏付けとなるデータも集める」とみる。

 同日午後6時ごろ、これまでより1回り大きいC17輸送機1機が着陸し、約1時間後に飛び立った。九州防衛局は「国外の米軍所属で詳細は答えられない」とした。これに先立ち、昼ごろに横田基地(東京都など)所属のC130輸送機1機も飛来。約30人が降り立つ様子が見られた。

 計画に伴う米軍輸送機の飛来は準備が始まった8月以降、計18機。土日や早朝も米関係者が作業し準備している。運用前のテスト飛行の時期は調整中。

 防衛省は無人機を「革新的なゲームチェンジャー」と位置付けており、MQ9と同様に攻撃にも使える多用途型の取得を目指す。9月の日米防衛相会談では、MQ9を含む日米双方の装備で得た情報を共同で分析すると確認した。

 拓殖大の佐藤丙午教授(安全保障)は「日本の技術は遅れており、どういう装備がフィットするかデータが必要。鹿屋で評価を進め、防衛大綱などに反映させるだろう」と指摘。「南西防衛は部隊展開も重要になる。鹿児島で実動が増えていく」と話した。

 鹿屋での計画は8機を1年間配備。米兵ら150~200人程度が駐留し全員が市内のホテルに泊まる。公務外の行動制限はない。