EXILE・ÜSAさん、アボカド栽培に挑戦 20回以上訪問、「第二の古里」南大隅に農地購入「イベント開催につなげたい」
2022/11/09 21:03

インタビューに応じるEXILE ÜSAさん=南大隅町根占辺田
ÜSAさんは、自身の社会貢献活動を支援してもらう南州農場(同町)との縁で、3年前に初訪問した。町と協力し今年4~8月、エンターテインメントと農業を組み合わせた「オドル野菜プロジェクト」を実施。子どもたちと枝豆の種をまいたほか、約3000人が参加した収穫祭では盆踊りを楽しんだ。
町の温暖な気候に着目し昨年、知人の農場でテキーラの原料となる「ブルーアガベ」の試験栽培を始めた。人の温かさにも触れ、農業を本格的にやろうと町内に農地を取得。好物のアボカドの栽培に向けて、10月に1週間滞在し、支援者と共に約60株を植え付けた。
ÜSAさんは「アボカドが実ったときは、関わってくれたみんなで食べたい。ここから楽しいイベントが生まれることを夢見ている」と語った。
■ÜSAさん「エンターテインメントと農業を組み合わせ、盛り上げたい」
南大隅町に農地を取得したダンサーのEXILE ÜSAさん(45)に町や農業の魅力を聞いた。
-20回以上も訪れる町の魅力は
「自然豊かで人が温かく、いつ来ても優しくしてくれる第二の古里だ。時間ができたらすぐに行き1、2日ゆっくりする。心身とも元気になってまた仕事を頑張ろうというエネルギーが湧いてくる大好きな所」
-南大隅で何をするのか
「メキシコでテキーラをプロデュースしており、原料となるブルーアガベの栽培に1年前から挑戦している。元気に育っており、3年後にはアガベ焼酎が造れるかも、という夢がある」
-なぜ農業を
「世界を巡り、日本を見つめ直す旅をしてきた。日本には素晴らしい土地がたくさんあるが、放置されたり、農業の担い手が減ったりという課題がある。エンターテインメントを組み合わせることで、日本の農業を盛り上げたいと考えた」
-農業の魅力は。将来を担う子どもにメッセージを
「愛情を注げば野菜や植物は育つ。自然の優しさと厳しさを痛感するが、自然の恵みへの感謝も深くなっていった。自分で育てた野菜なら愛情が深まり、おいしさも倍増すると思う」
「新規就農者の自分は、地元の方からいつも助けてもらっている。周囲がサポートしてくれる温かい町で農業を始めやすいと思う」
-「オドル野菜プロジェクト」では町を盛り上げた
「一人一人が力を合わせ、規模だけではなく、内容も幸せの密度も濃い、すてきな祭りになった。来年以降も続けていきたい」
■えぐざいる・うさ 1977年、横浜市出身。2001年にダンス・ボーカルグループ「EXILE」のパフォーマーとしてデビュー。19年から農業とエンターテインメントを組み合わせた「オドル野菜プロジェクト」を全国で展開し、農業の魅力を伝えている。
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