生徒20人が昼夜問わず世話…黒牛枝肉共励会へ万全 出品肉は子ども食堂に「育てた牛で地域貢献」 鹿屋農高

 2022/11/14 14:52
肥育牛「隆輔」の前でポーズをとる生徒ら=鹿屋市の鹿屋農業高校
肥育牛「隆輔」の前でポーズをとる生徒ら=鹿屋市の鹿屋農業高校
 21日に開催される牛肉生産・加工のカミチク(鹿児島市)主催の南九州黒牛枝肉共励会への出品に向け、鹿児島県鹿屋市の鹿屋農業高校では生徒が最終調整に余念がない。出品した肉を地域の子ども食堂に寄付するプロジェクトも今年から始まり、生徒らは「地域に貢献できるのはうれしい」と意気込んでいる。

 3年前に設けられた農業高校の部は、育てた牛がどのような肉質に仕上がっているかなど、品評会の現場を見ることで学びを深めるのがねらい。

 今回は食べてもらう喜びを体験してもらおうと、子ども食堂を支援するNPO法人「たくして」(鹿児島市)が大会に携わり、出場する5校の地元の子ども食堂に、出品された肉を提供することになった。

 鹿屋農業高校では、畜産科の生徒20人がローテーションで昼夜問わず世話をしてきた。共励会に出品する肥育牛で、卒業生の名前を冠した「隆輔」は8日、大台の1トンに乗った。同科教諭の篠原道明さん(45)は「代々受け継がれる自家配合の飼料を食べ、すくすく育った。鹿児島が和牛日本一になり、生徒のモチベーションも上がっている」と話す。

 大会後、鹿屋市内4カ所の子ども食堂で振る舞われる予定。3年の福元好誠さん(18)は「自分たちが育てた牛で地域に貢献できる。出荷までしっかり面倒を見ておいしい牛に仕上げ、1位を目指す」と話した。