37歳で入門、50歳で真打ち…脱サラ落語家・春風亭柳雀さん、故郷鹿児島で初の独演会 「死ぬまで現役。定年なし」と決意

 2022/11/14 21:22
自在な話芸で観客の笑いを誘う春風亭柳雀さん=13日、鹿児島市荒田1丁目のイイテラス
自在な話芸で観客の笑いを誘う春風亭柳雀さん=13日、鹿児島市荒田1丁目のイイテラス
 鹿児島市出身の落語家、春風亭柳雀(りゅうじゃく)さん(51)=本名・溝口摂=の真打ち地元披露となる独演会が13日、同市であった。脱サラを経てこの5月に50歳で昇進を果たした遅咲き。巧みな話芸で故郷を沸かせた。

 柳雀さんは冒頭「(会場は)ほぼ親類と同級生」と切り出し笑いをとりつつ、「死ぬまで現役、定年のない世界」と決意を述べた。鹿児島中央高校時代の「団体訓練」や「鹿児島王将」の思い出話を導入に、古典落語の「皿屋敷」「御神酒徳利」などを披露した。

 坂元中、鹿中央高から東海大へ進み落語研究会に所属。大手IT企業に就職しキャリアを積んだが、37歳で入門した。二つ目時代に神田伯山、桂宮治ら11人で若手ブームをけん引した「成金」メンバー。

 80人が集まり会場は満員。父・駿さん(81)、母・汀子さん(80)も見守った。新型コロナウイルス禍で都内であった披露興行には行けず、真打ちの晴れ姿は初めて。柳雀さんが小学校3年生の時、市内であった落語公演に連れて行ったという汀子さんは「それが間違いだった。仕事にするとは」と笑う。笑いの絶えなかった高座に、駿さんは「前より伸びていた」と目を細めた。

 柳雀さんは「落語は初めてという人もいたが、よく笑ってもらい楽しくやれた。個性を生かした落語を目指す」と語った。