19歳の路線バス運転手 もうすぐデビュー 免許の受験年齢引き下げで転職前倒し 高齢化進む業界の「希望の星」
2022/11/25 11:00

バス運転手への道を歩み出した19歳の穂満貫太さん=鹿児島市の南国交通鹿児島営業所(撮影のためマスクを外しています)
好きな乗り物に携わることができ、人と接する仕事に以前から興味があった穂満さん。高校卒業後、いったん別の会社に就職したが「21歳になったらバス運転手に」と考えていた。そこで、2種免許の受験資格が「21歳以上」から「19歳以上」などと緩和されるニュースを見て、前倒しした。
自動車学校に1カ月間通い、10月17日に念願の2種免許を取得。鹿児島市内を管轄する鹿児島営業所に配属され、指導用の補助ブレーキが付いた研修車で路上実習をしている。同営業所の林貴彦所長は「どっしりとしていて、何事にも落ち着いて対応できている。筋がいい」と太鼓判を押す。
運転以外にも、車体ごとの特性や運賃の取り扱い、高齢客の乗降時対応など覚えることは多く、研修は約半年続く。穂満さんは「移動手段としてだけでなく、『この運転手さんのバスに乗りたい』と思ってもらえるドライバーを目指したい」と決意を語った。
同営業所の運転手約150人の平均年齢は約50歳。山田誠取締役は「働き手不足と高齢化の中でまさに希望の星。会社側も彼らに『選択は間違いではなかった』と思ってもらえるよう、一朝一夕にはいかないが待遇改善などを検討したい」と話した。
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