コイ料理店→メダカ養殖に〝転生〟 後継者不足に悩む中小、事業承継マッチングで初成約 大崎町

 2022/11/26 17:49
メダカや金魚の養殖事業に衣替えする高井田養魚場=大崎町井俣
メダカや金魚の養殖事業に衣替えする高井田養魚場=大崎町井俣
 後継者不足に悩む地元の中小企業者支援を目的に、鹿児島県大崎町が始めたマッチングサイトを活用した事業承継事業で、初の成約が実現した。閉業したコイ料理店「高井田養魚場」がメダカや金魚の養殖事業「高井田めだか」にリニューアルし、26日オープンする。

 町は町商工会、鹿児島相互信用金庫、マッチングサイト「リレイ」を運営するライトライト(宮崎市)と連携。事業譲渡を希望する事業者向けに昨年、リレイを通し町内外から後継を募る取り組みを始めた。

 同養魚場は1968年に同町井俣で創業。大雨被害や新型コロナウイルスの影響などで2020年10月に閉業し、リレイに町内第1号として掲載されていた。

 後継には全国から30以上の応募があり、町出身者で志布志市の水産加工会社に勤務していた純浦幸平さん(43)と契約が成立。純浦さんは以前から副業でメダカ養殖などに取り組み、起業したいと考えていた。

 25日には現地で成約の記念式典があり、純浦さんや同養魚場元経営者の牧之瀬幸夫さん(69)、東靖弘町長、連携企業・団体関係者ら約20人が出席。牧之瀬さんは「まじめな好青年。ぜひ頑張ってほしい」とエールを送り、純浦さんは「高井田養魚場は長年地元に親しまれていた。自分も地域の人が集まる楽しい店にしたい」と意欲を見せた。