鹿児島のシンボル桜島、ドルフィン跡地にサッカースタジアムできたらどう見える? 市の計画を基に検証してみた

 2022/11/30 12:25
鹿児島市の城山展望台から見た桜島と市街地
鹿児島市の城山展望台から見た桜島と市街地
 鹿児島市が鹿児島港本港区で検討するサッカー等スタジアムは、市内各所から鹿児島のシンボル桜島を望む景観を確保できるかが課題となる。特に本港新町のドルフィンポート(DP)跡地一帯については、桜島や鹿児島湾と調和した整備を望む声は多く、巨大施設の建設による景観阻害への不安は根強い。市の配置案を基に眺望を確かめてみた。

 市景観計画は城山展望台(城山町)からの眺望を確保するため、市街地の建物の高さを規制する。DP跡地一帯の規制は45~60メートルとなっている。

 市の計画によると、スタジアムのメインスタンドの高さは27メートルほど。規制はクリアするものの、DP跡に9階建てマンションが建つイメージだ。

 城山展望台から実際に海側を見渡してみた。DP跡は、高さが70メートル近くある鹿児島銀行本店ビル(金生町)の左奥側に位置することが分かる。スタジアムの高さは同ビルの半分以下で周辺に高層マンションもあるため、鹿児島で桜島を望む象徴的な景色への影響は少ないように思われる。

 一方、市街地からの眺めは変わる可能性が高い。
 スタジアムは街の回遊性を高めることも期待される。観光スポットの西郷隆盛銅像(城山町)から朝日通りを海側へ歩き、ビル群を抜けると桜島が広がる。

 県はDP跡地で進める新総合体育館計画で、この景観を確保するため敷地北側は多目的スペースとして残す考え。しかしスタジアムが建てば、桜島の全景は海沿いまで行かないと見えないことになりそうだ。

 いづろ交差点や海側に延びるマイアミ通り周辺からは元々、桜島はほとんど見えず、DP跡手前でやっと雄大な姿が現れる。高さ25~30メートルのスタジアムと新総合体育館が横に並べば“壁”のようになり、桜島はほとんど見えなくなるだろう。

 市スポーツ課は「桜島が少しでもきれいに見えるように、設計時に工夫したい」としている。