珍鳥メジロガモ、のんびり羽休め 霧島の池に3羽飛来

 2023/02/03 08:30
2羽で仲良く泳ぐメジロガモの雄=2日午後1時、霧島市
2羽で仲良く泳ぐメジロガモの雄=2日午後1時、霧島市
 鹿児島県霧島市の池に珍鳥メジロガモの雄2羽、雌1羽が飛来、野鳥愛好家らを楽しませている。2日午後は、冬鳥のホシハジロやキンクロハジロと一緒に日なたぼっこをしたり、餌を食べたりしながらのんびり過ごす姿が見られた。近縁カモとの交雑個体と思われる観察例は比較的多いが、本種が同時に3羽見られることは極めて珍しく全国的にも貴重な記録といえる。

 メジロガモは、ヨーロッパ東部やチベット地方などで繁殖し、冬は北アフリカやインド北部方面に渡る。日本では迷鳥としてまれに観察されるだけ。昨年末頃から同所で羽を休める様子が確認されているが、立春を前に暖かくなってきて、仲間のいる生息地へ向け旅立つ日は近い。