「堂々と」「楽しく自分らしく」-ローザンヌ国際バレエ最終選考へ 田辺陽奏さん(鹿児島市出身)に恩師らエール

 2023/02/04 21:50
田辺陽奏さん(2020年撮影、ヒグチバレエスタジオ提供)
田辺陽奏さん(2020年撮影、ヒグチバレエスタジオ提供)
 「堂々と、陽奏(はるか)らしく踊って」。鹿児島市出身の田辺陽奏さん(18)がスイスのローザンヌ国際バレエコンクール最終選考に挑む4日、恩師や仲間は健闘を祈りエールを送った。

 田辺さんが4歳から通ったヒグチバレエスタジオ(同市)の樋口尚香主宰(68)は、幼い頃から才能を感じていた。「バレエが大好きで、指導すると素直に聞いて直そうと努力するのが分かった」

 中学校の頃にはプロを目指し、スイスに留学した。「教え子がローザンヌに出るのは、夢がかなう思い。芯のしっかりした子だから、得意なジャンプが多い演目を堂々と踊ってほしい」と見守る。

 「みんなを率先して引っ張っていく真面目で優しい子」と話すのは、ともにバレエを学んできた尻無浜さらさん(鹿児島純心女子高校3年)。努力を絶やさなかった姿を傍らで見てきただけに「世界から努力を認められたようで、うれしい」と快挙を喜ぶ。

 スタジオの仲間とはインスタグラムでつながっており、鹿児島から「HARUKA」の人文字の写真や「応援してるよ」と呼びかける動画を次々と投稿している。「絆は強いです。けがや緊張をせず、楽しく自分らしく踊って」と願った。