米軍無人偵察機 展開始まって3カ月、事故なし 米兵絡みの事件もなし 鹿屋

 2023/02/25 12:41
無人機運用について経過を報告する九州防衛局の遠藤敦志企画部長=鹿屋市役所
無人機運用について経過を報告する九州防衛局の遠藤敦志企画部長=鹿屋市役所
 海上自衛隊鹿屋航空基地がある鹿児島県鹿屋市で24日、基地関係者や周辺の町内会長らでつくる鹿屋市基地関係連絡協議会が開かれた。昨年11月に同基地で米空軍無人偵察機MQ9の一時展開が始まってから初の開催。運用経過などが報告された。

 市役所であり、町内会長や防衛省九州防衛局職員ら約40人が参加した。同局は、運用開始以降、米兵が絡む事件、無人機の事故はなく、「安定的な運用ができている」と説明。児童養護施設への訪問など交流事業も報告した。

 米兵車両が絡む交通事故は、計3件発生したと説明。高校生のミニバイクと接触した昨年11月の事故に加え、12月に市内で一般車両に追突され被害側となった物損、1月に基地内で自衛隊員の私有車両に接触した物損があった。「再発防止の徹底に努める」とした。

 参加者からは「飲食店に、予想したより米軍関係者は来ていない」「交付金活用など地元が潤う活性化策が重要」などの意見が出た。九州防衛局の遠藤敦志企画部長は「今後もしっかりと情報提供に努める」と話した。