通学路に「傷のある小動物死骸」2匹、複数の監視カメラで小学校警戒 教員用タブレットを活用 鹿児島市広木

 2023/03/14 22:04
集団下校する児童=14日午後3時37分、鹿児島市広木1丁目の広木小前
集団下校する児童=14日午後3時37分、鹿児島市広木1丁目の広木小前
 鹿児島市広木地区付近の通学路で損傷のある小動物の死骸が相次ぎ見つかった問題で、広木小学校は14日、タブレット端末を活用した監視カメラを設置、警察や地域と連携し登下校を見守るなど警戒を強めた。

 小動物の死骸を巡っては埼玉県で2月、切断されたネコの死骸が相次ぎ見つかった。その後、中学校に侵入し殺人未遂容疑で現行犯逮捕された少年(17)が関与をほのめかしている。

 同様の事件に発展しないよう、広木小は14日、教員用タブレット端末のビデオ会議システムを使った監視カメラを、校門など出入りが多い場所を映せるよう複数設置。集団登下校に住民や教員が付き添い、校内に残った教員はモニター画面で異変がないか見守った。

 教員は校内のどこからでもリアルタイムで映像を確認でき、録画も可能。図師弘秋校長は「防犯カメラと比べ、設置しやすく維持費も抑えられる。異変を素早く察知でき、迅速な避難につながる」と期待する。

 付近では9日午後、同校の通学路で頭部と両前脚が切断された小動物1匹の死骸が発見された。13日午後、広木地区周辺の通学路で損傷のある小動物1匹の死骸も見つかった。鹿児島西署は2件の関連の有無を含め、動物愛護法違反容疑を視野に捜査。県警は各署に周知し、見回りを呼びかけている。