海自鹿屋基地に展開 無人偵察機の情報分析組織を拡充へ 在日米軍、横田基地で

 2023/03/17 12:17
【資料写真】米空軍無人機MQ9=鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地
【資料写真】米空軍無人機MQ9=鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地
 在日米軍は16日までに、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)で展開している無人偵察機MQ9などが収集した情報を分析する横田基地の「日米共同情報分析組織」(BIAC)の運用を広げると明らかにした。情報収集用のセンサーを増やすという。

 BIACは、1年間と定めたMQ9展開をきっかけに日米が合意して昨年11月に発足した。米軍と自衛隊が収集した情報を共同でリアルタイムに分析している。

 米軍は取材に「BIACによって日本周辺地域の安全保障に関する十分な情報に基づいた意思決定ができる。非常に価値がある」と説明した。防衛省統合幕僚監部は運用拡充の詳細や展開終了後の情報収集について「日米のさまざまなアセット(装備品)を使っており、答えられない」と明言を避けた。