初期臨床研修医 23年度は過去最多の118人採用 追加で増える可能性も 鹿児島県内

 2023/03/18 12:08
 鹿児島県は17日、2023年度採用の初期臨床研修医が、前年度比19人増の118人で、17年度(109人)を上回り過去最多になる見込みだと発表した。採用者は今後の追加採用でさらに増える可能性があり、4月1日に確定する。

 118人の内訳は鹿児島大学病院40人、鹿児島市立病院19人、鹿児島医療センター14人など。県内12臨床研修病院のうち大隅鹿屋病院のみゼロとなっている。鹿大の学生や既卒者が前年度比21人増だったことが採用者を押し上げた。

 医学生らと病院双方の希望が合致した昨年10月のマッチングは117人。2次募集で10人が内定したが、国家試験などで13人が不合格。県に採用される自治医科大卒業の4人を加え、最終的に118人となった。

 臨床研修制度は、医師免許取得後から2年間、臨床研修病院で行う法定研修。2年目の研修医100人と合わせ、218人が県内で研修することになる。

 臨床研修医の確保を図るため、県や県医師会、臨床研修病院は09年に連絡協議会を設立している。池田琢哉会長は「関係機関が一体となり取り組んできた結果。引き続き医師確保と医師偏在の解消に努める」とコメントした。