WBCロスになりそう…日本代表の劇的優勝 鹿児島、都城でも歓喜広がる

 2023/03/22 21:48
大型モニターで試合を観戦し、日本の優勝を喜ぶ市民ら=22日午前11時45分、鹿児島市金生町のよかど鹿児島
大型モニターで試合を観戦し、日本の優勝を喜ぶ市民ら=22日午前11時45分、鹿児島市金生町のよかど鹿児島
 「よくやった」-。日本時間22日のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝をテレビ観戦した県内外の野球ファンは、劇的な日本代表の優勝に歓喜した。

 鹿児島市中央町の一番街商店街に設置されたテレビ前には、終盤に差し掛かるにつれ続々と通行人が足を止めた。大谷翔平選手が気迫の投球で最後の打者を三振に抑えると、拍手と歓声がアーケードに響いた。

 鹿児島市金生町のよかど鹿児島の大型モニター前では、日本の優勝が決まった瞬間、拍手と「ありがとう」の声が。経営するスポーツ用品店を臨時休業して訪れた山口博史さん(73)=同市泉町=は「さすが大谷、最高だ。この熱気のまま、鹿児島でも野球人気が上がればうれしい」。「WBCロスになりそう」との声も上がった。

 決勝戦で好投した戸郷翔征投手の出身地で、山本由伸投手も地元高校を卒業した宮崎県都城市は総合文化ホールにパブリックビューイング会場を開設。市民ら約100人が市職員の手作りスティックをたたいて声援を送った。

 同市の会社員福重寿美さん(49)は「プレッシャーの中、一丸となり頑張る姿に感動した。前向きになれる力をもらった」と感極まって涙ぐんだ。