鹿児島県の西之表市議会（１４人）は２８日の定例会最終本会議で、同市馬毛島への自衛隊基地整備に反対する２人が共同提出した八板俊輔市長に対する辞職勧告決議案を１票差で否決した。

　基地整備を巡っては賛否が７人ずつで割れ、議決権のない川村孝則議長は反対している。採決では基地整備に賛成する７人の賛同を得られず、反対７、賛成６で否決した。

　決議案は、八板市長が基地整備の賛否を明言しないことで市民の混乱を招いているとし、基地工事による市民生活への影響について対応が遅れていることなどを指摘していた。

　八板市長は閉会あいさつで「重く受け止めるが、これからも市長としての職責を全うしていく」と述べた。