自治体広報DXアワード 動画144本を投稿した指宿市に「オーディエンス賞」 最多の一般投票、市外からも票集めた理由

 2023/03/29 16:22
自治体広報DXアワードでオーディエンス賞を受賞した指宿市=同市役所
自治体広報DXアワードでオーディエンス賞を受賞した指宿市=同市役所
 地方自治体が取り組む広報のデジタルトランスフォーメーション(DX)を競う「自治体広報DXアワード」で、鹿児島県指宿市が「オーディエンス賞」を受賞した。視聴者目線の分かりやすい動画配信の取り組みが一般投票を最も多く集めた。

 指宿市は、投稿サイト「ユーチューブ」に動画チャンネル「デジサポ指宿」を開設。デジタル用語の解説や電子申請の手順、地域の話題を発信し、コメント欄に書き込まれた疑問や要望に応える形で計144本の動画を投稿してきた。

 主催する日本DX推進協会は「他の自治体と比べ市外からの投票が多かった。指宿ファンを増やしている傾向がうかがえる」と評価。市デジタル戦略課は「多くの支持を得られてうれしい。関係人口を増やすため、双方向発信型の取り組みを推進する」としている。

 全国から50件の応募があり、審査を通過した10事例が対象になった。オンラインで22日に表彰式があり、大賞には「デジタル住民」が「リモート市役所」に集まる仕組みを作った長野県佐久市が選ばれた。