大人も子どもも「自転車乗るならヘルメットを」 4月から全年齢で努力義務化 鹿児島県警が呼びかけ

 2023/03/31 13:41
自転車運転手にヘルメット着用の協力を呼びかける県警職員=31日午前7時40分ごろ、鹿児島市鴨池新町
自転車運転手にヘルメット着用の協力を呼びかける県警職員=31日午前7時40分ごろ、鹿児島市鴨池新町
 4月から自転車に乗る際のヘルメット着用が全年齢で努力義務になるのを前に、鹿児島県警などは3月31日、県庁前で自転車通勤者や通行人に「自転車死亡事故では頭部損傷が致命傷になる。被害防止のために着用して」と呼びかけた。

 鹿児島中央警察署員や県庁職員15人が啓発チラシ150部を配った。通りがかる自転車運転手のほとんどがヘルメットなし。ヘルメット非着用の自転車交通死亡事故のうち6割は致命傷が頭部損傷だったデータを伝え、「あごひもをしっかり締め、左右均等になるよう正しい角度でかぶって」と着用法を紹介した。

 自転車通勤する鹿児島市の事務職坂元友美さん(47)は「まだまだ着用は少数派。様子を見ながら準備をしたい」。交通企画課の高良幸男課長補佐は「中学生以下には保護者が着用させる義務があるが、大人になるほど着用しなくなってしまう。年齢に関わらず命を守るために必要。大人が子どもの良い見本になれるよう率先して着用してほしい」と話した。