Jリーグ30年 MVPに遠藤保仁 43歳現役「この先も名前が挙がる選手生活を」 サポーター投票で決定

 2023/05/16 07:00
遠藤保仁
遠藤保仁
 1993年に開幕したサッカーのJリーグは15日で30周年を迎えた。節目を記念して各賞が発表され、最優秀選手(MVP)にプロ26年目の遠藤保仁選手(43)=J2ジュビロ磐田、鹿児島市出身=が選ばれた。サポーター投票をもとに決定した。

 桜島出身の遠藤選手は鹿児島実業高校を卒業し、横浜フリューゲルスに入団。京都パープルサンガを経て、ガンバ大阪ではアジア・チャンピオンズリーグなどタイトル獲得に貢献した。J1の最多記録となる672試合に出場。2022年は史上初となる23年連続の開幕戦先発を飾った。

 日本代表としてもワールドカップ南アフリカ大会のベスト16入りに貢献するなど長く活躍し、出場152試合は歴代1位。

 東京都の記念イベントにリモート出演した遠藤選手は「数々の素晴らしい選手がいる中で、自分を選んでいただいたことは非常にうれしく、誇りに思う」と喜んだ。今も現役で活躍し続け、「(Jリーグが)40年、50年、60年と続いていく中で、この先も自分の名前が挙がるような選手生活を送っていきたい」と抱負を語った。

 初代チェアマンの川淵三郎さん(86)は、記念イベントで「30年前のこの日、開会宣言で述べた大きな夢とは百年構想を意味しています。『スポーツで、もっと、幸せな国へ。』を目指してさらに前進していきましょう」と呼びかけた。

 10クラブで始まったリーグは地域密着を理念に掲げ、J1、J2、J3で計60クラブに拡大した。野々村芳和チェアマン(51)は「これからの30年に向け、子どもたちに楽しそうだな、魅力的だな、キラキラしているなと思ってもらえるようなリーグを目指してチャレンジします」と誓った。