【新型コロナ】5類移行後初の定点把握は1機関1.62人感染 1日100人超だった3月下旬と同レベル 鹿児島県19日発表

 2023/05/20 11:45
 鹿児島県は19日、8~14日の新型コロナウイルスの感染者数について、91医療機関から計147人の報告があり、1機関当たり1.62人だったと発表した。感染症法上の位置付けが5類に移行し、感染動向の把握が定点把握に変更後、初めての公表。塩田康一知事は「大型連休後に少し増えたが、病床がひっ迫する状況ではない」と説明した。

 県が選定した91機関が月~日曜日分を週1回報告、県が翌金曜日に公表する。県感染症情報週別データに、14保健所別の報告数と、管内の定点数で割った1定点当たりの数を掲載した。

 定点当たりは、鹿児島市2.09人、指宿1.67人、加世田0.33人、伊集院1.4人、川薩2.29人、出水1.4人、大口0.5人、姶良1.45人、志布志3.2人、鹿屋0.88人、西之表2.0人、屋久島1.5人、徳之島2.4人だった。名瀬は報告がなかった。

 県によると、国が5類移行前の全数データから定点分を抜き出した数をまとめており、今回の1.62は1日の感染者が100人超の3月20~26日ごろと似た状況。感染者が最多だった1月5日を含む同月2~8日は定点当たり38.89人だった。

 インフルエンザの場合は、定点当たり10以上で注意報、30以上が警報などの基準がある。新型コロナの基準は国が検討中という。

 17日午前0時現在、県内の入院者は63人で、このうち県が確保する病床の使用率は5.7%。高齢者や妊婦が対象の宿泊療養施設の利用者は1人。重症者はいなかった。