3チーム横一線、得失点で勝負がつかず…得失点率わずか0.002差で優勝決定 バスケ決勝Lで珍ドラマ 鹿児島県高校総体
2023/05/31 15:33

男子決勝リーグの鹿工戦第4クオーター、川内の川畑がシュートを決める=サンアリーナせんだい
男子決勝リーグは、3チームが2勝1敗で並んだ。このうち川内とれいめいは、得失点差でも勝負がつかず。ゴールアベレージ(得失点率)で優勝を決めることになり、川内が0.002だけ上回った。
ゴールアベレージは、3チーム間の総得点数を総失点数で割って算出する。スタッフらが繰り返し計算機をたたいて割り出した。
これほどもつれるのは珍しいという。「20年以上携わってきて初めて」という県高体連専門委員長の力久武史さんは「全てのチームが最後まで諦めなかったからこそ、ドラマが生まれた」と話した。
■初戦の敗戦を糧に
大会史上まれに見る大接戦となった男子決勝リーグ。前日の第1戦で手痛い黒星を喫した川内の選手たちは、沈むどころか逆に燃えた。残りは2戦。「必ず大差で勝つ」。意地と執念を体現する熱いプレーで連勝し、2年ぶりの栄冠をたぐり寄せた。
この日の初戦は鹿児島工。前半でわずか17失点と、流れを完全につかんだ。体を張って相手のポストプレーを封じたフォワード森永嵩は「リバウンドを一本も渡さないつもりで戦った」。集中力を切らさず、起死回生の勝利につなげた。
敗戦を糧とした。第1戦は、れいめいにゴール下の制空権を奪われ苦戦。高い機動力を生かした速攻も研究され、67-82の完敗だった。
田中俊一監督はこの日の試合前、選手たちに言った。「失点を50点以内に抑えて勝つぞ」。指揮官の期待に応え、ディフェンスがさえた。鹿工は47点に、鹿児島は65点に抑えた。
試合終了後、僅差での優勝が宣言されると、選手たちは抱き合って喜びを分かち合った。チームを引っ張った山元主将は「やれることを全員がやり切った。全国総体でも、県代表として思い切りプレーする」。ライバルたちの思いも背負い、全国へと乗り込む。
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