【台風2号】遅い速度にいらだち…船便欠航続きスーパー品薄 奄美、2日午前から暴風域か
2023/05/31 23:02

台風2号は31日午後9時現在、沖縄の南の海を時速約10キロで北上。中心気圧は965ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速(最大瞬間風速)は35メートル(50メートル)。中心から半径165キロ以内は風速25メートル以上の暴風域。奄美の沿岸海域では1日朝から、うねりを伴う大しけとなる見込み。
奄美では同日昼前から局地的に雷を伴った激しい雨が降る恐れがあり、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、激しい突風にも注意を呼びかけている。
予想される奄美の最大風速(最大瞬間風速)は1日が23メートル(35メートル)、2日25~29メートル(35~45メートル)。予想される波の高さは、1日8メートル、2日9メートルで、いずれもうねりを伴う。1日の1時間降水量は多い所で40ミリ。1日午後6時までの24時間降水量は100ミリ、2日午後6時までは100~200ミリの見込み。
種子島・屋久島地方は2日午前、薩摩、大隅地方は同日午後、強風域に入る見込み。
31日の海の便は奄美航路を中心に運転を見合わせた。1日は「フェリーあまみ」と「クイーンコーラルプラス」が欠航を決めている。空の便は1日、一部の離島便で欠航が決定している。
■生鮮品の入荷止まったまま
動きの遅い台風2号の影響で、28日ごろから船便の欠航が続く鹿児島県奄美地方南部では、スーパーなどで生鮮食品が品薄状態となっている。風雨が激しくなる前の31日、「品ぞろえが不十分」と早く閉める店もあった。
与論町茶花のAコープよろん店では、28日から生鮮品の入荷がない。台風に備え牛乳や卵、野菜を通常の約2倍仕入れていたが、陳列棚はほぼ空っぽ。島内のパン屋からパンが入荷すると人だかりができるという。
台風の速度が予想より遅く「この時期、こんなに長引くのは珍しい。思ったより早く商品がなくなった」と林浩太郎店長(54)。「次の入荷が遅れなければいいが」と心配した。
徳之島町亀津のAコープ徳之島店も全体的に品薄。竹山太店長(33)は「特に牛乳やパン、キャベツがないのが痛い」と嘆く。品ぞろえが十分でないこともあり、31日は1時間半早めて午後6時に閉店した。
6人の子を育てる同町亀津の看護師、東妙美さん(40)は3日前からラーメンや飲料水などの保存食を買いだめ。「直撃が心配」と台風が無事通り過ぎることを願った。
自衛隊基地整備が進む西之表市馬毛島では、クレーンを載せた台船などが姿を消した。対岸の西之表港にもなく、基地本体工事が始まった今年1月以前の光景を取り戻したかのようだ。関係者によると、船舶は県本土などに避難した。島内には工事関係者の一部が滞在している。
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