1、2歳児の誕生日に5万円 結婚祝い金も30万円に増額 移住定住促進策を強化「日本一子育てしやすい町に」 南種子町

 2023/06/09 17:03
〈資料写真〉
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 鹿児島県南種子町は、1、2歳児の「誕生日祝い金制度」を創設した。それぞれの誕生日に5万円を支給する。8日の町議会で、出産祝い金支給条例の改正案が可決され、4月1日にさかのぼって適用する。移住定住促進策を強化する狙い。

 子育て世帯の継続的な支援を目的に最大30万円(第4子以降)を支給する出産祝い金を拡充。先行の三島村を参考にした。

 過疎対策事業債を財源とし、7割が後年度に国から交付税措置され、残りは町の一般財源を充てる。結婚祝い金も従来の1組20万円から30万円に増額する。

 同町の人口は65歳以上が37.85%、15歳未満は12.98%。高齢化率は種子島1市2町で最も低いものの、少子化が顕著な情勢は全国と変わらない。小園裕康町長は「全校区での放課後児童クラブ開設など日本一子育てしやすい町を目指したい」と話した。