馬毛島工事 対岸の種子島に大型車両が増加 表明から2カ月…通学安全確保へ誘導員を配置 防衛省、県道沿い2か所に朝夕

 2023/07/29 17:33
5月12日、防衛省の対策を報道陣に説明する原田道明参事官(左)=西之表市役所
5月12日、防衛省の対策を報道陣に説明する原田道明参事官(左)=西之表市役所
 鹿児島県西之表市馬毛島の自衛隊基地整備に絡み、防衛省は28日、交通安全対策で市内2カ所に交通誘導員を配置したと明らかにした。基地本体工事が始まってから6カ月半、種子島では大型車両の通行量が増え、市民や市議会から交通事故を懸念する声が上がっていた。

 同省などによると、場所は市役所と榕城小学校近くの県道沿い。26日から朝と夕方の通学時間帯に2人配置しているという。同省が環境影響評価(アセスメント)で示した資材搬入港の一つに通じる道路で、市内を東西に横断しており、以前から交通量は多かった。

 交通安全対策を巡っては、同省が5月にあった市との協議で「通行ルート沿いにある学校の登下校時に交通誘導員を置く」などと表明した。配置場所や人員を増やすかについては「自治体の意見を聞きながら調整する」としている。