駅伝の「怪物」 浜田安則さん死去(77歳) 鹿児島県下一周駅伝で35の区間賞、アジア大会1万メートル王者
2023/08/18 07:25

浜田安則さん
1946年生まれ。高尾野中学校、出水高校を経て、鹿児島大学教育学部を卒業。鹿児島中央高校などで教壇に立ちながら競技を続けた。71年の日本選手権1万メートル、74年の5000メートルを制して国内トップ選手に成長。74年9月にアジア大会1万メートルを30分50秒0で制した。別府大分毎日マラソンは74、77年に優勝した。72年に鹿児島県で開かれた太陽国体では35キロレースで頂点に立ち、国体2連覇を果たした。
圧倒的なスピードから「怪物」と呼ばれ、県下一周駅伝では65年の第12回大会に初出場して初日5区で区間新記録をマーク。第33回大会で退くまで44区間を走って35の区間賞を取り、今年更新されるまで最多記録だった。
最後の出場となった86年にも初日1区で区間賞を獲得し、最後まで強さを見せた。数多くの区間新記録も達成。特に最終日の加治木-竜ケ水区間は「浜田コース」と通称され、79年に樹立した43分41秒は36年間破られないまま、2016年に新コースとなった。
1982年に京セラ陸上競技部の初代監督に就任。引退後の86年には都道府県対抗女子駅伝で優勝した鹿児島チームをコーチとして支えた。91年、日本陸連に強化本部委員として出向し、94年から強化副委員長を務めた。
多くのマラソンランナーを育て上げ、ソウル五輪代表の荒木久美さんやバルセロナ五輪代表の山下佐知子さんを見いだした。東京ランナーズ倶楽部を主宰してシドニー五輪代表の市橋有里、市川良子を指導した。
-
【駅伝便り】ロードレースに出場、社会人は手応えつかむ/川薩チーム11月27日 10:00
-
駅伝選手が呼吸方法やフォーム伝授 曽於チームが出前授業 志布志・香月小11月19日 20:30
-
21歳で難病判明、全盲に…それでも「走ることはあきらめない」 元パラリンピアン、故郷の大舞台で勇姿見せる10月30日 11:36
-
【県下一周駅伝】スピード強化を重視、13人が練習会で汗/伊佐チーム10月22日 12:30
-
苦しかった時、走ることに支えられた…駅伝鹿児島チームの早崎さん、感謝の思いをランニング教室に10月17日 21:00
-
【県下一周駅伝】スピード強化へ13人が1000m走8本、川薩2人も参加/姶良チーム9月17日 11:30
-
【県下一周駅伝】初の熊本遠征 標高1000mで充実練習/伊佐チーム〈WEB限定写真あり〉9月3日 12:00
-
【県下一周駅伝】今季初合宿で交流深める/熊毛チーム8月27日 10:30
-
駅伝の「怪物」 浜田安則さん死去(77歳) 鹿児島県下一周駅伝で35の区間賞、アジア大会1万メートル王者8月18日 07:25
-
【県下一周駅伝】脚力と結束力強化へ、沖永良部島で夏合宿/大島チーム8月14日 11:00
-
【県下一周駅伝】えびの高原で夏合宿、27人が25キロ走 姶良チーム8月12日 11:30