サッカー元日本代表の本田圭佑さん（３７）が考案した１０歳以下の４人制サッカー「４ｖ４　ＰＡＳＥ　ＣＵＰ　ｉｎ鹿児島」が２９日、鹿児島市宇宿２丁目のフットサルポイント鹿児島であった。会場を訪れた本田さんは「夢を諦めてしまう理由はいっぱいある。でも負けないで」と、子どもたちにエールを送った。

　１試合１０分で、攻撃は２０秒以内にシュートを打つなど独自のルールがある。ベンチに監督や指導者を置かず、子どもたちの自主性を重んじるのが特徴だ。

　２４チームが参加。川上ＦＣの４年生４人で構成した「ｓａｋｕｒａｊｉｍａ」が優勝して全国大会（１２月・千葉、神奈川県）への出場を決めた。観戦した本田さんは「プレーのレベルが高い。鹿児島は育成がうまくいっているんだろうなと感じた」と話した。

　閉会式では「プロサッカー選手になりたい人」と問いかけ、ほぼ全員が手を挙げる一幕も。本田さんは「頑張ることを続けられるかどうかが一番大事」と力説した。優勝し、ＭＶＰに輝いた高多佑誠さんは「家でゲームをせず、もっと練習をしたい」と早速影響を受けていた。