待機児童が全国最多だった鹿児島市、昨年の136人から今年は21人に急減 「マッチング強化の成果」

 2023/09/02 15:01
(資料写真)
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 こども家庭庁は1日、希望しても認可保育所などに入れない待機児童が今年4月1日時点で2680人だったと発表した。昨年より264人減少。1994年の調査開始以降最少となった。保育所の整備が進んだことや小学校就学前の子どもが減ったことが要因とみられる。

 昨年4月の待機児童数が136人と全国最多だった鹿児島市は、今年4月1日時点で21人だった。減少数115人は同市によると、全国で最も大きい。「待機児童解消に向け、利用定員増を行う施設に対する補助や保育士の奨学金返済補助、潜在保育士の就職奨励金、空きのある施設と保護者のマッチング強化に取り組んだ成果が表れた」とした。

 鹿児島県内の待機児童数は計61人(昨年148人)。鹿児島市以外は、奄美市25人、姶良市13人、天城町2人だった。